チーフアドバイザー:上田卓也 先生
 近年のcDNAプロジェクトの成果により、哺乳類のゲノム中に膨大な数のnon-coding RNAが存在することが明らかになってきました。タンパク質をコードしているmRNAはRNA全体のわずか数パーセントにしかすぎず、大部分はタンパク質をコードしないnon-coding RNAであり、細胞内で独自の機能を担っていると考えられています。
 本セミナーでは、この現在研究者の間で高い関心を集めているnon-coding RNAにスポットを当て、最新の話題をご提供いたします。ゲノムからの多様なnon-coding RNAの同定、そして細胞の増殖や分化にかかわる転写・翻訳レベルでのnon-coding RNAによる遺伝子発現制御機構、さらにはnon-coding RNAの発現プロファイルによる疾患マーカーの開発やタンパク質と結合特性を利用した医薬品分子として応用の可能性など、本分野の最先端をリードする研究者によるさまざまなトピックを交えた講演がめじろ押しとなっています。
 最後にパネルディスカッションでは、日本が世界をリードしているnon-coding RNA研究を、今後優位性を活かし、いかに疾患研究や臨床応用に繋げていくかをテーマに、基調講演者や産業界からの研究者を交えてパネルディスカッションを開催いたします。non-coding RNAの研究はまだ諸についたばかりであり、機能未知のRNAはまだ膨大数存在します。既存の「セントラルドグマ」の概念に一石を投じ、今後のライフサイエンス研究のブレイクスルーの糸口になると考えられているこの研究が今後さらに発展するために、多くの新進気鋭の研究者や解析技術の開発を担う企業の参入が待ち望まれています。
 新しく本分野の研究に参入するためのヒントや、RNAの臨床応用をめざすきっかけを提供し、本研究の裾野を大きく広げるイベントとなることを目指しております。


会   期 : 2006年10月3日(火) 
時   間 : 9時45分−18時00分(予定)
会   場 : 全共連ビル大会議室(本館4階)
東京都千代田区平河町2-7-9
座長および
チーフアドバイザー
上田 卓也
(東京大学大学院新領域科学創成研究科 メディカルゲノム専攻 教授)
参 加 対 象/
参 加 費
大学・公的研究機関研究者、学生
病院医師
製薬企業の在職者
化粧品、食品、化学品企業の研究者
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ベンチャーキャピタル等の金融関係者
企業コンサルティング会社
理化学機器・試薬・受託企業
医療機器企業

機器・試薬販売代理店
参加費:無料
要旨集:1,000円


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参加費:4,000円
要旨集:1,000円



定   員 :
200名(定員に達し次第、締め切りとさせていただきます)
参加申込方法: こちらのページご覧ください
主催・運営 : ダイアローグ株式会社